地肌の乾燥によるかゆみの原因と、効果的な シャンプー選び
「頭がかゆくてかゆくて、イライラする。」
私も頭皮が乾燥しやすい肌質のようで、突然かゆみが襲ってくることがあり困っていました。
ただ、市販シャンプーをいろいろ試しても、どれも全く効果なし。
「かゆみに効く成分を配合しています」
「低刺激で、頭皮を守ります」
その宣伝文句、本当なの?と疑いたくなりますよ。
結局、ただやみくもにシャンプーの特徴から「これがいい!」と決めてもダメだと気づきました。
かゆみを防ぐには、"肌を守る"シャンプーを使うこと。
「えっ?肌を守るってどういうこと?」と思うかもしれません。どういうことか、お話ししていきますね。
そもそも、かゆみが出るのはどうして?
乾燥すると"肌が弱くなる"から、かゆみが出るのですよ。
「肌バリア」という言葉、聞いたことありませんか?
皮膚の中で、外部からの刺激を防ぐためにあるバリアなのですね。
皮膚が乾燥すると、肌バリアの中にある水分が、逃げて行ってしまうんですよ。
水分が逃げると、肌バリア自体の形が崩れてしまうんですね。
だから肌バリアが弱くなる。
外部の刺激:ホコリ・ハウスダスト・冷たい風・ばい菌 など
かゆみを防ぐには、「肌バリアを守る」ケアをしないとダメなのですよ!
〜参考:もう少し詳しく、お話しすると〜
皮膚は「角質」とよばれる細胞が、積み重なってできています。
まるでミルフィーユのお菓子のように、層になってできているのです。
角質が層になっているのを「角質層」とよび、角質層が肌バリアを形成します。
角質同士は、水分が「接着剤」のようになって、つながっています。
乾燥して水分が奪われると、角質同士を接着するものがなくなるので、形が崩れます。
だから、乾燥すると肌バリアが崩れ、外部刺激に対し敏感になってしまうのです。
かゆみの症状にも、段階がある
かゆみができる仕組みは一緒なのですが、人によって色々な段階があります。
初期症状として起こりやすいのは、冬場など「季節の変わり目」に起こるかゆみ。
頭皮が乾燥すると、刺激に敏感になってくる状態で、症状としては初期段階です。
ただ30代以降になると、頭皮の皮脂量が減るので乾燥するケースも多いようですね。
少し厄介なのが、突然起こる"強烈なかゆみ"。
突然起こって、むずがゆくなるほどの辛さって、経験したことがある人でないとわかんないですよね。
かゆいというより、ピリピリしたり"くすぐったい"ような感覚。
寝ている間に頭皮をかきむしってしまって、翌朝には大量のフケと血が出てきて驚いた・・という方もいるのではないでしょうか。
乾燥が進んで、肌バリアが完全に弱くなっている状態です。
他にもアトピー性皮膚炎の方が、かゆみを併発する可能性もあります。
できるだけ頭皮の刺激を抑えつつ、肌バリアを守るケアをじっくり行わないと難しいですね。
かゆみを直接抑えれば、いいんじゃないの?
「肌を強くすることは大事だけど、今この"かゆみ"から解放されたい」。
黙っていてもつい、爪でかきむしってしまったり。夜も寝られないくらい辛いと、かゆみに即効性を求めますよね。
で、かゆみを抑えるシャンプーに走ってしまう人が多いんですけど。
コレ、意味ないですよ。
(コラージュフルフルとか、オクトなどのシャンプーが該当します。)
あくまで、頭皮が脂っぽくて「菌」が出ている人むけのシャンプーですから。
いくらかゆみを抑える成分が入っていても、乾燥する人には意味がないですよ。
かゆくて仕方ないときは、皮膚科で処方されたステロイドを塗るか、市販で「ムヒHD」などの軟膏を塗って鎮めるしかないです。
で、こうした薬用シャンプーを下手に使ってしまうと、よけい頭皮が乾燥するのでホント辞めた方がいいです。
わたしも、某薬用シャンプーを使って、逆に頭がかゆくて仕方なくなりましたから。
シャンプー選びは、市販のものがオススメできないワケ
薬用シャンプーにせよ、市販で売っているシャンプーは基本的に辞めた方がいいです。
脱脂力(頭皮の皮脂をとる力)がとにかく強い。
頭皮についた汚れだけならまだしも、皮脂までごっそり取られてしまいますから。
皮脂がなくなると、「肌バリア」がますます弱くなりますよ。
皮脂は皮膚の水分が逃げないように「フタ」をするもの。シャンプーして皮脂がなくなると、頭皮から水分が逃げて乾燥します。
乾燥すると"肌バリアが弱くなる"から、かゆみが出てしまうのです。
〜参考:どうして、市販シャンプーは脱脂力が強いの?〜
洗浄成分が安いものは、脱脂力が強いのです。
市販シャンプーは、たくさん売るために値段を下げることを第一に考えます。
(売れないと、他の商品に入れ替わってしまうので)
安くて脱脂力の強い洗浄成分が、どうしても使われてしまうのです。
石油系の界面活性剤といい、成分名に「ラウリル〜 ラウレス〜」という表記が目印です。
アミノ酸シャンプーで、頭皮のかゆみを防ぐ
「乾燥を防いで、肌バリアを守る」なら、アミノ酸シャンプーがいいですよ。
なんとなく石鹸系のシャンプーとか、無添加のものを探してしまいがちですけど。
石鹸系のシャンプーは、意外にも洗浄力が強いので注意した方がいいですよ。
ただ無添加で、頭皮にやさしいというだけですからね。
無添加と書かれているものも注意ですよ。いくら防腐剤などをつかっていなくても、洗浄成分が強いと乾燥しますからね。
洗浄力がやさしいというと、ちゃんと汚れが落ちるかな?と私は不安になりましたが。
実際に使っているのですが、しっかり汚れは落ちますしね。
乾燥している人はもともと皮脂量が少ないので、洗浄力が弱くてもべとつくことはありませんから。
私が使っているのは、ハーブガーデンシャンプーというアミノ酸シャンプーです。
きっかけは、美容室でアミノ酸シャンプーを勧められたから。
「髪の悩みを本気で変えたいなら、シャンプーのランクを上げてみないと難しいですよ」
アミノ酸シャンプーは、サロンで主に使われているシャンプー。市販のものよりワンランク上のもの、というのが美容師さんの間での常識。
はじめはサロン専売品を勧められましたが、ちょっと高い。お断りしたところ、「ハーブガーデンシャンプー」を教えてくれたんですね。
ハーブガーデンシャンプーは、メーカーの通販で直接買えるとのことで。
とりあえず1回と思い注文して使ってみることにしました。
それなりにお値段しますけど、ワンランク上のシャンプーがどんなのかという好奇心もありました。
実際使ってみたら、使ってビックリするほど使い心地が良かったです。シャンプーが指にからまるとき、「指が気持ちいい」んです。
使いごこちの良さはさておき、このシャンプーを使い始めてから徐々に、かゆみが気にならなくなってきたのは事実です。
いきなりかゆみがなくなった!とはなりませんでしたけど。
いつも朝起きたら、枕元に大量の細かいフケがあったのですが、それがほとんどなくなって。寝ている時に、かきむしっていたんですけどね。
ハッキリ「良くなった!」という実感はなく、「いつの間にか気にならなくなってきた」というのが正直な感想です。
今までどのシャンプーでも、使ったその日からかゆかったんですけど、それもなくなり。やっぱこのシャンプーが、合っているんでしょうね。
無添加なので、刺激もないから安心して使えました。
ただ、香りがほとんどしないので物足りないし、値段も高め。
メーカーの通販ショップでしか買えず、楽天やアマゾンで扱ってないから安く買えない。
いろいろ不満な点もありますけど、シャンプーとしての実力は間違いなくあると思いますよ。
▼▼ハーブガーデンシャンプー▼▼