脂漏性皮膚炎かと思ったらアトピー?併発している時のケア
脂漏性皮膚炎かな・・と思ってずっとケアしてきたけど、治らない。
頭にできる大きなフケ。かゆいし、かきむしったらジュクジュクしてしまうし。
頭皮が落ち着かないと、イライラして何も手に付かなくなりますよね。
脂漏性皮膚炎には、コラージュフルフルやオクトなどの「菌をなくす」シャンプーが定番。
ところが、コラージュフルフシャンプーを使っても全然効かない。
どうしてなんだろう?と疑問に思っていましたが、あることがわかりました。
アトピーもちの方は、注意!
ずっと脂漏性皮膚炎だと思っていたのに、アトピーだった。
両方は、症状が非常に似ているものです。中には皮膚科のお医者さんも、判断を間違うことがあるのだとか。
もともとアトピーもちの方だで、大人になってから症状が落ち着いている方も多いと思います。
アトピーは完治するものではないので、環境や体質の変化によって再発します。
中には、大人になってからはじめて発症する方もいるくらいですから。
脂漏性皮膚炎が起こることもあれば、一時的にアトピーも起こることがあります。
もともと脂漏性皮膚炎は、いろいろな皮膚の疾患と併発しやすいものなんですね。
併発しやすいもの:アトピー・じんましん・AGA(男性型脱毛症)・ニキビ など
アトピーでも、強いかゆみや湿疹はでますし、大きい落屑(らくせつ)がフケのように見えたりもします。
(※落屑・・皮膚の表面の角質が、はがれおちること)
脂漏性皮膚炎のケアをしてもサッパリだった時は、アトピーによる肌荒れの可能性が高いのです。
脂漏性皮膚炎ができたり、アトピーができたりすることがあるということ。
今まで間違ったケアをしてきたから、治るものも治らないということ。
こういうとき、どんなケアをすれば良い?
脂漏性皮膚炎とアトピー。症状は似ていますけど、ケアの仕方は全然違います。
●脂漏性皮膚炎⇒「菌を抑える」ケアを優先。
●アトピー⇒「皮脂を守る」ことで、肌バリアを守るケアを優先。
脂漏性皮膚炎の定番ですと、マラセチア菌を抑える「コラージュフルフル」を使いますが。
洗浄力が強いと、頭皮の皮脂がごっそり奪われてしまい「皮脂不足」になります。
アトピーになるのは、皮膚にある"肌バリア"とよばれる部分が弱っている状態。
だから、皮脂を残して守ることが大事なのです。
皮脂があれば、異物(ホコリ・ハウスダスト・菌など)から皮膚を守り、肌荒れを防ぎます。
本来であれば、肌バリアがその役割を果たすのですが。
アトピーで弱っているので、皮脂で代わりに守ってあげることが必要なのですね。
〜参考:肌バリアとは〜
皮膚の中にある、角質層のことを指します。
角質という細胞がレンガ上に積み重なって層を作っていて、外部からの刺激を防ぎます。
肌バリア(角質層)が弱くなることで、外部からの刺激に反応して荒れてしまいます。
肌バリアを守るために、皮膚の表面にある「皮脂」でブロックすることが必要です。
いずれにせよ、洗浄力の強い薬用シャンプーは一旦中止しましょう。
アミノ酸シャンプーなどの、"皮脂を守る"もので肌バリアをいたわってあげてください。
それで症状が回復すれば、しばらくはアミノ酸中心のケアで。
頭皮にべとつきがでて、荒れるようであれば「コラージュフルフル」に戻すと良いです。
アミノ酸シャンプー自体は頭皮にすごくやさしいので、脂漏性皮膚炎に悪影響はありません。
とにかく、これだけは辞めた方が良いこと。
コラージュフルフルが効かないから、もっと強い成分のシャンプーを使うのはNGです。
菌を殺菌しすぎると、頭皮環境が乱れて余計に不安定になりますので。
●脂漏性皮膚炎のケアをしてダメなら、アトピーを疑うべし。
●菌をなくすシャンプーではなく、皮脂を守るシャンプーを。
●皮脂が守れれば、外部からの刺激を防いで「肌荒れ」予防になる。
皮脂を守るシャンプーとは?
頭皮の皮脂を守るには、アミノ酸シャンプーを使うのが一番良いです。
コラージュフルフルもそうですが、市販シャンプーのほとんどが「洗浄力が強すぎる」のが問題です。
洗浄力が強いと、汚れだけでなく"頭皮の皮脂をごっそり奪って"しまいます。
シャンプーしても皮脂を守ることで、外部からの刺激にも荒れにくくなります。
ダメージを受けた肌バリアを皮脂で守れば、肌バリアが自然回復しやすくなります。
アミノ酸シャンプーより、石鹸シャンプーの方がやさしい、という方もいるかもしれません。
石鹸シャンプーは無添加なのですが、「洗浄成分」が強いのです。
たしかに、頭皮に刺激になるものは含まれてませんが、洗浄力が強いと皮脂を奪われますので。
〜アミノ酸シャンプーで、汚れが残ったりしないの?〜
いくら洗浄力がやさしくても、頭皮の汚れが残ってしまうのは問題です。
もともと頭皮の皮脂分泌が少ない女性であれば、アミノ酸シャンプーでも十分洗い流せます。
男性の場合は、汚れ落ちに物足りなさが残るかもしれません。
そういう場合は、すすぎを十分にするか、二度洗いをすることで汚れを落とせます。
男性ですと洗浄力がスカッとするものを選びがちですが、皮脂を落としすぎるので注意が必要です。
アトピー対策によい、皮脂を守るアミノ酸シャンプー
アトピーの場合、どういったアミノ酸シャンプーを選べばよいのでしょうか。
市販品でもアミノ酸シャンプーは売っていますが、市販のは辞めた方がいいです。
アミノ酸シャンプーといっても、アミノ酸を少し混ぜただけで、別の洗浄成分で"ごまかしている"ものがほとんど。
店頭に置かれるものは、原料代を安く抑えたものなんですね。
安くしないとたくさん売れない、売れないとすぐ他のシャンプーに代わってしまうからなのです・・。
「アミノ酸のみを、純粋に配合した」シャンプーを使わないと、皮脂は守れませんよ!