シャンプーによるアレルギー・かぶれの対処法と、正しいシャンプーの選び方

シャンプーによるアレルギー・かぶれの対処法と、正しいシャンプーの選び方

シャンプーによるアレルギー・かぶれの対処法と、正しいシャンプーの選び方

 

頭を洗っていると、かぶれて荒れてしまった。シャンプーのせいなのかな・・

 

 

あたまが突然かゆくなったり、鏡越しに見たら赤くなって「かぶれて」いるとビックリするかもしれません。

 

 

特に思い当たる原因がなければ、「シャンプーによるかぶれ」を考えてしまうのは当然のこと。

 

 

・シャンプーでもアレルギーってある?

・どういうケアをすればいい?

 

 

など、気になる疑問にお答えしたいと思います。

 

 

 

 

 

1.シャンプーでもアレルギーは起こる?

 

シャンプーの何らかの成分が、アレルギーを起こす可能性はあります。

 

 

髪を洗っているときに、特に"刺激を感じなくても、頭皮には負担になっている"ケースがとても多いのです。

 

 

誰でも、使っているときからヒリヒリしたりしみたりすれば、シャンプーを止めると思いますが、ハッキリ自覚症状がないと判断が難しいものです。

 

 

ですが、シャンプーの特定の成分が「アレルギー性皮膚炎」を起こし、頭皮がかぶれてしまうことは珍しいことではないのです。

 

 

アレルギー性皮膚炎って何?

 

 

シャンプーの特定の成分が「アレルゲン(原因物質)」となり、地肌にアレルゲンが触れることによって皮膚に炎症が起こることを言います。

 

 

アレルギー性皮膚炎は、別名「接触性皮膚炎」ともいいます。

 

 

「アトピー性皮膚炎と似ているんじゃない?」と思うかもしれませんが、アトピーの場合は原因になる物質がなく、もともと肌のバリア機能が弱いので、ちょっとした刺激に反応しやすいものです。

 

 

 

 

どんな成分が、アレルギーを引き起こす?

 

 

日本皮膚科学会協和発酵のサイトによりますと、考えられる成分は以下のとおりです。

 

 

●ラウレス硫酸ナトリウム(洗浄成分)

●パラベン類(防腐剤)

●香料(香りを出す)

 

 

いずれかの成分が、アレルギーを引き起こしている「可能性」があるのです。

 

(※シャンプーで使っているからといって、必ずアレルギーになるとは限りません。)

 

 

ただ、できるだけ上記の成分が入ったものは避けるようにした方がよいでしょう。

 

 

 

 

 

2.かぶれてしまった時の対処法

 

 

実際に頭がかぶれてしまったときは、どうすればよいのでしょうか?

 

 

●シャンプーを中止する

●皮膚科に行き、処置を受ける

●パッチテストを受ける

 

 

シャンプーを中止する

 

今使っているシャンプーの成分が、頭皮に合わない可能性があるので、いったん止めて様子を見てみましょう。

 

 

特に、シャンプーをするときに何らかの刺激を感じるときは「湯シャン」で様子をみて、頭皮の状態を落ち着かせることが大事です。

 

 

皮膚科に行き、処置を受ける

 

荒れた頭皮が広がるようであれば、早めに皮膚科に行きお薬を出してもらうことをおすすめします。

 

 

市販の軟膏やローションでも炎症は抑えられますが、そもそもの原因が何にあたるのかを診察してもらってから、自分でケアを考えた方がよいでしょう。

 

 

パッチテストを受ける

 

どの成分が、アレルギー反応を起こすのか皮膚科でパッチテストを受けるのも一つです。

 

 

原因と考えられる薬剤を、体の一部に塗り1日放置して、後日病院に見せにいくというものです。

 

 

パッチテストでアレルギーを特定できますが、何回か通院しなければならないという手間がかかりますし、そもそも扱っている皮膚科が少ないというのも現実です。

 

 

とはいえ、原因を特定できればシャンプー選びが明確になりますので、選択肢の一つに入れてみてもよいでしょう。ただし、事前に電話で皮膚科に問い合わせてみましょう。

 

 

3.アレルギーを防ぐためのシャンプー選び

 

 

ひとまず、無理のない範囲でシャンプーを低刺激のものに切り替えてみることも有効です。

 

 

ここで注意したいのは、どれだけ低刺激や無添加のものでも、必ず大丈夫とは言えないということです。頭皮に異常がないかどうかを「テスト」するという意識でシャンプーを使いましょう。

 

 

シャンプー選びで気をつけたいポイントを、いくつかお話します。

 

 

●無添加・低刺激という表記を信用しすぎない

●アミノ酸シャンプー=頭皮にやさしいとは限らない

●最低限、避けておくべき成分は3つ

 

 

無添加・低刺激という表記を信用しすぎない

 

 

市販でも「無添加や低刺激、弱酸性」などを売りにしたシャンプーはたくさんあります。

 

 

ただあくまで宣伝文句であって、実際にはこうした表現は「あいまいなもの」と考えてもらって間違いありません。

 

 

たとえば、「無添加」という表現をいくらしていても、「1つの成分だけ無添加」ということが普通にあるのです。

 

 

シャンプーに含まれる添加物の種類は何十種類もあります。シャンプーの表記上に決まりはないため、こうした「誤解を招きそうな宣伝」をしていることは珍しくないのです。

 

 

アミノ酸シャンプー=頭皮にやさしいとは限らない

 

 

また、アミノ酸シャンプーも頭皮にやさしいものとして普及していますが、『頭皮にやさしくないアミノ酸シャンプー』もあります。

 

 

アミノ酸といっても、他の洗浄成分を混ぜて、アミノ酸は少しだけというシャンプーも普通に店頭に並んでいますので、注意が必要です。

 

 

もともとアミノ酸は原料代が高いため、市販の安価なシャンプーで100%配合するというのは難しいもの。このあたりの表記にも気をつけたいところです。

 

 

 

 

最低限、避けておくべき成分は3つ

 

冒頭でもお話した、アレルギーを引き起こす可能性がある3つが入っていないシャンプーを選びましょう。

 

 

●ラウレス硫酸ナトリウム(洗浄成分)

●パラベン類(防腐剤)

●香料(香りを出す)

 

 

 

特に気をつけたいのが、「ラウレス硫酸ナトリウム」です。台所用の洗剤にも使っている成分で、洗い流しても皮膚に微量ずつ残っていくといわれています。

 

 

ラウレス硫酸のような洗浄成分のことを「界面活性剤」といいますが、刺激になる界面活性剤は避けましょう。

 

 

・ラウレス硫酸のような界面活性剤が、一切入っていない

・パラベンや香料なども一切入っていない

・頭皮に合わないと、返品できる

 

というシャンプーもありますので、興味がある方は下記のページもご覧になってみてください。