脂漏性皮膚炎の薬が効かない|完治するにはどんなケア?
脂漏性皮膚炎にかかっても、しつこく「再発」を繰り返してしまう・・という方へ。
皮膚科で処方された薬を塗っても、一時的に良くなるだけですぐ出て来てしまう。
わたしも、頭皮のフケや湿疹に悩まされて、一時期皮膚科に通っていました。
一時的に炎症が治まっても、時間がたったらすぐ出てくる繰り返しでした。
先生に聞いても、「薬を続けましょう」というぼんやりした返事。
結局、自分で何とかするしかないと思い。いろいろと調べて見ることにしたんです。
だって、治っては通って・・というのを、いつまで繰り返すんだ!という怒りがあったから。
先生も、わかっているんだかわかっていないんだか、通り一辺倒の回答ばっかりでしたし。
"薬に頼らずに、根本からケアする方法はないのか"調べてみました。
処方される薬が効かないのは、どうして?
処方薬が効かない。
効かないと一口にいっても、2つのパターンがあると思うんです。
○そもそも、まったく症状が良くならない
○一時的に良くなっても、すぐに再発してしまう。
前者の場合であれば、脂漏性皮膚炎以外の原因が考えられます。
なので単独の皮膚科ではなくて、"総合病院の皮膚科"で診てもらうと良いです。
おそらくほとんどのケースが、「良くなったり、悪くなったり」の繰り返しではないでしょうか。
すぐに効かなくなるのは「脂漏性皮膚炎は、常にかかる可能性がある」ものだからです。
脂漏性皮膚炎は、「たくさん皮脂がでる頭皮」に「マラセチア菌が大量発生」して起こるもの。
ややこしいのは、皮脂もマラセチア菌も「頭皮には必要なもの」。
一般的な皮膚の疾患であれば、一度原因を抑えてしまえば解決します。
ところが。
○皮脂は、頭皮のバリア機能の役割を果たしています。
○マラセチア菌は、頭皮環境を整える働きがあります。
いずれにしても、適度に必要なものなのです。
特に皮脂は、ふとしたきっかけで大量に出たりすることがあります。
また、マラセチア菌も体が弱っていると増殖することがあります。
皮膚科の薬で一時的に抑えることはできますが、日頃から常に監視してないと100%治せないのです。
皮膚科の薬には、大きく2つの役割があります。
○頭皮の炎症を抑える「ステロイド」系
⇒かゆみや炎症を抑えて、湿疹が治りやすい環境を作ります。
薬の種類:ロコイド・デルモゾール・リンデロン などが有名。
○マラセチア菌を抑える「外用抗真菌薬」系
⇒マラセチア菌を直接抑える、抗真菌成分が入っています。通常は1〜2週間で症状が治まります。
薬の種類:ニゾラールクリーム(ケトコナゾール)
ステロイドで「炎症を抑えつつ」、外用抗真菌薬で「炎症の悪化を防ぐ」ケアなのです。
皮膚科に行けば、「とりあえず治す」ケアまではできるハズなのです。
問題はここから。
完治を目指すためのケア
皮膚科で、頭皮の症状がおちついてからが、本当の勝負といえるかもしれません。
普段から、いかにして「皮脂」と「マラセチア菌」を増やさないかがカギを握ってきます。
皮脂を抑えるケア
・油っこいものを食べるのは、極力ひかえる。
・ストレスが皮脂量を増やすので、リラックスを心がける。
・シャンプーでの「洗いすぎ」に注意。皮脂を落としすぎると逆に皮脂過剰に。
マラセチア菌を抑えるケア
・皮脂をとにかく抑えること。
・湿気を好むので、シャンプー後に生乾きの状態を作らない。汗をかいたらすぐ拭き取る。
・体の免疫力が落ちると、マラセチア菌が増えることがあります。
〜脂漏性皮膚炎を落ち着けるには、毎日のシャンプーが大事です〜
皮膚科に通ったり、炎症を抑える薬を塗ることも大事ですけど、シャンプーもおろそかにしてはいけません。
毎日使うシャンプーが「合わない」と、いくら薬を塗ってもすぐに再発してしまいます。
脂漏性皮膚炎の定番は「コラージュフルフルネクスト」ですが、人によっては洗浄力が強すぎて余計に皮脂がでます。
もともとは「皮脂を好物にする"菌"を殺菌する」ものですが、洗浄力が強いと逆に「皮脂過剰」になるからです。
いくらケアしても、再発を繰り返してしまう場合、「アミノ酸シャンプー」を使ってみるのも一つです。
菌を抑えるのではなく、菌の好物である「皮脂」を抑えてケアするので、根本から脂漏性皮膚炎のケアができます。
アミノ酸シャンプーといってもピンからキリなので、ちゃんとしたものを選ぶことが大前提です。
〜脂漏性皮膚炎で、抜け毛が気になる方へ〜
頭皮が荒れて、抜け毛も増えているなら・・頭皮の炎症が進んでいます。
ふけやかゆみ・湿疹といった症状で頭皮が荒れますが、「抜け毛」ですと毛根まで炎症が広がっています。
抜けた毛はいつかは生えてきます。ただ、髪にはヘアサイクルという周期があるので、一旦乱れると改善するのに時間がかかります。
抜けた毛は、早めにケアをしておくことが大事です。将来の薄毛予防のためにも、できることをしっかりやっておいた方が良いです。