頭から犬の臭いがして困る!アトピー持ちの方は「菌」対策が大事なワケ
ふとした時に、頭から"もわっと"犬のニオイがすること、ありませんか?
●常に臭いわけではなくて、動いたり風の関係でにおう。
●もともとアトピー持ちで、頭皮がかゆい時がある。
●頭をしっかり洗う、洗わないにかかわらず、におってくる。
自分でも臭うくらいだから、人から気づかれているんじゃないか・・と、ヒヤヒヤしながら過ごしていませんか?
「いつ、バレるんだろう。いや、もうバレているのかな・・」考えすぎて、ずっともやもやしたり。
汗と脂が混じったような、独特のニオイですよね。獣臭にも,近いような遠いような。(生ゴミ臭?)
妙に生温かい室内にいくと、臭いやすいですよね。動いていないし、風もふいていないのに。
狂ったようにシャンプーしても、結局変わらないという現実・・
ただ、今のままで良いことなんて何一つありません。
ニオイがばれたら、「この人に近寄りたくない」って避けられてしまいますから。
不潔な人、近寄りたくない人なんてレッテルを貼られたら最悪・・
そもそもなんで、こんな頭皮の臭いが出ているのでしょうか?
臭いの正体は、「菌」
もともと全身などのアトピーで悩まされている方は、頭皮にもアトピーができているということ。
(参考:大人アトピーとは?)
菌の正体は、「黄色ブドウ球菌」と呼ばれるものです。
「黄色ブドウ球菌」が頭皮に大量にできて、『悪臭物質』を作り出すから臭うのです!
〜参考:悪臭物質とは?〜
脂肪酸や、アンモニアやインドールといった臭い物質です。
ブドウという名前が付くくらいだから、良さそうに思えますけど・・実は黄色ブドウ球菌は、「悪玉菌」なのです。
そもそも、頭皮にはたくさんの菌が住み着いています。その種類は20とも30とも言われています。
頭皮に良い「善玉菌」と「悪玉菌」の2種類に、分かれているのです。
悪玉菌が、「黄色ブドウ球菌」なのです。
誰の頭皮にも、黄色ブドウ球菌は住み着いています。
ただ、アトピーの人は特に、黄色ブドウ球菌が増えやすいのです。
なぜなら、アトピーだと皮膚の抵抗力が弱いからです。
だから、悪玉菌が多くなって、臭いが発生しやすいのです。
ここで勘違いする方も多いのですが、アトピーからできる「じゅくじゅくした液」あります。(※じゅくじゅくした液=リンパ液。)
じゅくじゅくした液にだけ、黄色ブドウ球菌が住み着いていて臭いが出ると思う人がいます。
たしかに、ジュクジュク液にも住み着きますが、皮膚にもたくさん住み着いています。
頭皮がさほど荒れていない状態でも、黄色ブドウ球菌はたくさんいて「臭い」を発しているのです。
菌が臭いを出すというのは、今ひとつ「ピン」と来ないかもしれませんが・・
〜洗濯物に、たとえてみましょう〜
洗ったまま、衣類を生乾きにしておくと、「カビ臭く」なります。頭皮もおんなじようなことが起こっているのです。
だから、「うわっ臭い!」という異臭ではなくて、「もわっとしたような」独特の臭いがでるんです。
これが「菌」による臭い。洗濯物だと「雑菌」、頭皮だと「黄色ブドウ球菌」です。
どういうケアをすれば良い?
「じゃあ、どうやったら黄色ブドウ球菌を無くすことができるの?」
鼻につく、もわっとした臭いを取り除きたい。何か特別な方法があるのか気になるのではないでしょうか。
一番効果的な、ケアの方法をお話します。
それは、、「洗いすぎない」ことです。
ちょっと拍子抜けしたかもしれません。「そんなことしたら、よけい臭ってくるんじゃないの?」と。
残念ながら、黄色ブドウ球菌を直接、抗菌することはできません。
なぜなら、黄色ブドウ球菌は頭皮には必要な菌だからです。ゼロにしたらダメなんです。
臭いがでるのは、「黄色ブドウ球菌」が"増えすぎた"からということ。
頭皮というのは不思議なもので、菌同士がお互いのバランスを保ちながら生きているんですね。
悪玉菌がいるから、善玉菌もいる。という不思議なバランス。
そもそも、アトピーで黄色ブドウ球菌が増えている今の状態は「おかしい」状態です。
わたしたちがすべきことは、「悪玉菌を無くす」ことではなくて、「バランスを保つ」こと。
頭皮を洗うには、当然シャンプーを使います。
シャンプーで頭皮を洗いすぎると、「善玉菌」も「悪玉菌」も両方洗い流れてしまいます。
両方流れたら、ちょうど良くなるのでは?と思うかもしれませんが。
たしかに、いずれは菌は頭皮に復活します。
しかし、「悪玉菌」が強くなってしまい「善玉菌」が少なくなるのです。
悪玉菌(黄色ブドウ球菌)が強くなるので、頭皮の臭いが出てくるということ。
参考:え?清潔すぎたらダメなの?- 健康生活より
https://health-to-you.jp/allergy/seiketuarerugi0213/
「洗いすぎたら良くないのなら、湯シャンが良いのでは?」
湯シャンをすれば、頭皮の菌に大きな影響はありません。
しかし、頭皮の汚れが残ってしまい、新たな臭いが出てしまいます。
頭皮には、皮脂についた「皮脂汚れ」があります。
湯シャンはお湯ですが、髪に付着した汚れまでは、スッキリ落とせません。
だから、頭皮の汚れが残って、新たな悪臭の元になってしまいます。
ちゃんと、シャンプーを使ってケアをしなければ、臭いの改善は望めません。
シャンプー選びで大事なのは『皮脂を落としすぎない』ことです。
シャンプーの洗浄成分は3つあります。「石油系」「石鹸系」「アミノ酸系」をベースにしており、「アミノ酸系」のものを使うのが一番良いです。
「石油系」は市販の安価なシャンプーに使われる成分です。洗浄力が強すぎるので、洗いすぎによる頭皮の菌のバランスが崩れます。
「石鹸系」は頭皮に優しそうなイメージがありますが、洗浄力そのものは強いのです。
「アミノ酸」はもともと人間の体内にもあり、なじみの深い成分です。洗浄力が弱いというより、頭皮の皮脂バランスを保ちながら洗浄する働きがあります。
ただしアミノ酸といっても、石油系の洗浄成分をブレンドしたシャンプーもありますので、注意が必要です。
純粋なアミノ酸を配合したシャンプーを使いながら、頭皮の菌のバランスを正常に戻すことで、臭いはケアできます。
純粋にアミノ酸だけを配合したシャンプーが知りたい方は、下記も参考にしてみてください。