髪の乾燥ケアで本当に大事なこと|キューティクルの守り方と水分の与え方
髪がパサパサして困る!でも、何をやってもイマイチうるおわない・・
・乾燥するから、加湿器を炊いて寝た方がいい?
・髪の乾かし方が悪い?ドライヤーってダメなの?
・シャンプーを選ぶときは、保湿成分重視で選ぶべき?
いくらコンディショナーやトリートメントで、髪をケアしても変わらない。
実は、わたしもずっと髪がパサパサになって苦しんできました。
アウトバス、インバスのトリートメントをコロコロ変えてもうまくいかなくて。
どこに本当の原因があるのか?がわからず、片っ端からケアしてました。
「このままだと、何をやってみ意味がない」。そう思って、髪について調べてみました。
すると、"あること"がわかったのです。
乾燥したら、とりあえず頭皮の水分をいかにキープするかを考えますよね。
しかし、キューティクルのことを考えてケアしないと、何をしても意味ないです。
「キューティクルって、どういう働きがあるの?」
「キューティクルを守れば、本当にツヤツヤの髪は手に入るの?」
気になる疑問に、お答えしていきたいと思います。
キューティクルって、どういう働きがあるの?
キューティクルが、髪にうるおいを残すカギ
キューティクル、名前は聞いたことがあると思います。何となく髪に必要なものだというイメージは、あると思います。
でもその詳しい働きって、説明できますか?私もいざ聞かれるとサッパリでした・・
〜キューティクルとは?〜
髪の表面に、ウロコが重なったようにできているものを指します。
昔ながらの家の「かわら」みたいなものと、考えてください。
髪自体の「バリア機能」を果たしているのが、キューティクル。
外部の刺激から髪を守ったり、髪の中にあるタンパク質や水分が外に逃げないようにフタ。
キューティクルがないと、髪は痛み放題だし、乾燥してガサガサになります。
おもしろいことに、キューティクルって「開閉式」なんですね。
熱や水分で開いたり、閉じたりします。
キューティクルって、閉じっぱなしでもダメなんですよ。水分を取り込めませんから。
シャンプーのうるおい成分だったり、トリートメントの栄養分を髪の中に入れるには、開いてないと届きません。
で、何が問題になっているのかというと。
髪がパサついたり、まとまらなくなるのは、"キューティクルが常に開いている"状態なんです。
キューティクルがしっかり働いてないから、水分が「逃げ放題」になってしまうんです。
開きっぱなしになっていると、せっかく髪に水分や栄養分を与えても、すぐ逃げてしまいます。
普通なら、髪が水分で濡れたり、30〜60度くらいの温かさになると開きます。
ドライヤーでしっかり乾燥させれば、キューティクルは閉じて潤いを閉じ込められます。
つまり、キューティクルがまともに働いていれば、何の問題もなく保湿ができるんですね。
ところが。
髪がダメージを受けていると、キューティクルが"はがれて、開きっぱなし"になるのです。
ドライヤーの近づけすぎや、ヘアアイロンで毛先をカールさせたりするのはNG。
キューティクルが痛むだけでなくて、高温だと溶けてしまいます。
ウロコの部分が、まったくなくなってしまうんですね。
そうなると、水分が逃げてしまうだけでなくて、髪が裸の状態に。
むきだしの髪は、避けて「切れ毛」になったり、抜け落ちやすくなります。
パーマやカラーリングは、キューティクルとキューティクルをくっつけている部分(CMC)をなくします。
キューティクルはウロコ状ですが、何層にも積み重なっているのですね。
キューティクル同士が1枚1枚になって、はがれやすくなるのです。
キューティクルは、こすれによる刺激に弱いです。
髪を濡らした状態で、タオルでゴシゴシこすりつけるのはダメ。
もしくは、自然乾燥させたまま寝るのもダメ。枕と髪の毛が摩擦でダメージになります。
意外に思うかもしれませんが、洗浄力の強いシャンプーも原因の一つです。
市販シャンプーに多く使われている「石油系界面活性剤」は、キューティクルを弱らせます。
使ってすぐにキューティクルがめくれることはありませんが、ボディーブローのようにダメージを与え続けます。
シリコンが悪者という説は良く聞くと思いますが、シリコンは髪の毛をコーティングするのでむしろ良いもの。
石油系界面活性剤は、皮膚の肌バリアを壊したり、キューティクルに刺激になったりと、影響が大きいのです。
しかもこうしたダメージは蓄積されるので、昔から市販の安いシャンプーを使っていると、知らないうちにキューティクルが弱くなり、パサつきやすい髪になってしまいます。
どういうケアをすれば良い?
今までいじめぬいてきた髪を、いたわることがまず第一です。
自宅でヘアアイロンやコテなどを使うのは、基本的にNGです。
パーマや縮毛矯正をする場合も、美容室でしっかり相談してからやるのが基本です。
シャンプー選びも、当然大事です。
石油系界面活性剤不使用のシャンプーを使うことで、髪のパサツキを防げます。
他にも、防腐剤や香料など、髪や地肌に刺激になるものはたくさん入っています。
低刺激のシャンプーを使って、やさしく髪をいたわると良いですよ。
ちなみに、ダメージ補修のシャンプーを使うのも考えもの。
髪の補修はできても、石油系界面活性剤を使っているものが大半なので、意味がないのです。
低刺激でなおかつ、シリコン入りのものを使うと良いです。
シリコンは地肌に詰まって炎症を起こすと言われていますが、そんなことはありません。
むしろ髪をコーティングするので、キューティクルがはがれた部分に膜を作ってケアしてくれるのです。
理想を言えば、シリコンは人工的な油分なので、シャンプーに含まれてる天然オイルなどのコーティング成分で代用するのと髪にもやさしいです。
髪の水分を保持するには、「ケラチン」と呼ばれるタンパク質を補うのも一つです。
シャンプーで潤いを与えるときに、しっかり髪の内部に水分を蓄えられるのは「ケラチン」次第なのです。
もちろん、キューティクルで空いてしまった隙間を、シリコンなどのコーティング剤で埋めるのが前提ですが。
キューティクルがはがれて、ケラチンも流出してしまうので、その分を体内から補うことも可能です。
タンパク質を普段の食事で摂ることも大事なのですが、亜鉛がないとケラチンがしっかり作られません。
亜鉛をサプリメントなどで補うというのも、健康な髪を維持するには必要なことなのです。
トリートメントやコンディショナーで、髪を潤しながらコーティングすることも大事です。
乾燥ケアは、シャンプーや生活習慣そして保湿ケアと、トータルで行うことが大事なんですね。
アウトバストリートメントもしくは、ホホバオイルなどの天然オイルで髪をコーティングすること。
あまりつけすぎるとベタベタになるので、ほどほどにした方が良いですが。
1日に何度も髪を洗わないこと。洗いすぎると、髪の油分が逃げて乾燥しやすくなります。
また、髪の潤いを保つために「自然乾燥」をするかたも多いですが、基本的にNGです。
なぜなら、キューティクルは濡れると開いてしまうので、ずっと開きっぱなしになってダメージを受けやすくなります。
髪が乾燥すると言っても、まだまだ生き残っているキューティクルはあります。その分をしっかり守るのです。
タオルドライをして、髪に余計な摩擦を与えないこと。その上で、ドライヤーを遠くからあてて、サッと乾かしましょう。